お知らせ

オーガナイザーの価値は「片づけサポーター」にとどまらない(その2)

当コーナーでは、毎回アメリカのオーガナイザーによる、お片づけビジネスに
関するレポートを紹介しています。


 お片づけのプロの役割は、クライアントの部屋を片づけること、
のみには留まらない。それだけに着目すると、クライアント自身が
片づけられるようにならず、リバウンドを生みやすい。


 リバウンドを防ぐためにも、「片づけサポーター」以外の役割を意識して
おく必要がある。ということで前回から、「More than an Organizer」という
テーマのコラムを解説しています。


執筆は、マージョリー・ゴンザレスさんです。

 ゴンザレスさんの解釈では、オーガナイザーの「片づけ」以外の
価値は大きく分けて3つあるとのことです。

それぞれ、教師、トレーナー、モチベーターです。


今回は「教師」としての価値を見てみます。


まずは教師としての側面を見てみましょう。

 私たちはクライアントに手を貸し、指導します。


 クライアントが『私の部屋も機能的かつ美しくなるはず』と認められる
 ようになったり、時間を効果的に管理できるようになったり、

 
 そして、


 エネルギーを生産的、創造的に使えるようになったりすることによって
 私たちは彼らにとっての、ベストなオーガナイザーになります」

ゴンザレスさんが挙げている、「教師」としての役割。


日本ですと、お片づけのプロを「先生」と呼ぶ人も一定数おりますが、
まあプロ側もキャラ設定や、クライアントとの接しようによっては、
先生的なポジションでいたほうが仕事がしやすい場合もあるでしょう。


自分は片づけが下手でどうしようもない、と思い込んでいるクライアントに、
「あなたでも片づくはず」と声かけしてあげたり。


時間管理のやり方をレクチャーしたり。

忙しい中で限られたエネルギーをポジティブな方向に使えるよう
知恵を授けたり。


クライアントのお手本となる、先生としての役割は、当然お片づけのプロに
求められるものです。


それがクライアントに受け入れられれば、片づけジャンルでの師弟関係が
成立し、困ったときはまたプロに相談しよう、といった流れになると思います。

先生の言うことを、生徒のポジションで素直に受け止められる人は、日本人には
比較的多い気がするので、うまくいきやすい形のひとつであることは間違いない
のではないでしょうか。


次回に続きます。


吉島智美(2015/07/14+加筆)


オーガナイザーの価値は「片づけサポーター」にとどまらない(その1)

当コーナーでは、毎回アメリカのオーガナイザーによる、お片づけビジネスに
関するレポートを紹介しています。


 お片づけのプロの役割は、単にクライアントの部屋を片づけるだけでは
ありません。



 それは目的の一部であり、片づけだけにフォーカスしていては、クライアント
の部屋はあっという間に元の散らかった状態に戻るでしょう。


 リバウンドを防ぐためにも、普段から「片づけサポーター」以外の役割も
プロとして意識しておかねばなりません。



 「片づけ以外の役割」について、私なりに思うところはありますが、
それはアメリカのオーガナイザーも強く意識している点であるようで、
ピンポイントのコラムを見つけました。



「More than an Organizer」という テーマでマージョリー・ゴンザレスさんが
書いたコラムを見ていきましょう。

「オーガナイザーがクライアントにお片づけサービスをする場合、私たちが
 実践するお片づけの効果は、散らかった環境を整えること以上の価値が
 あります」


 お片づけの効果が、「部屋がきれいになる」だけに限らず、時短効果が
あったり、無駄遣いが減ったり、家族仲がよくなったりといった副次的な
効果もあることは一般にも知られています。

 散らかった環境を整える以上の価値がある仕事なのですから、普段から
そのことを意識し、クライアントにより大きな価値を受け取ってもらえるよう、
意識的に行動してもいいのではないかと思います(狙いすぎは禁物ですが)。

「この仕事は私たちオーガナイザーを、教師やトレーナー、クライアントに
 やる気をもたらすモチベーターにもします。

 そして、ある意味クライアントの人生にポジティブな変化をもたらす、
 セラピスト的な存在にもなり得るのです」

 ゴンザレスさんの解釈では、オーガナイザーの「片づけ」以外の価値は
大きく分けて3つあるそうです。

 教師、トレーナー、モチベーターです。

 次回より、それぞれについて彼女の解釈を見ていきましょう。



吉島智美(2015/07/14+加筆)


クライアントを元気づける技術とその方法(その13)



当コラムではアメリカのオーガナイザーによるレポートを紹介しています。

現在のテーマは、「クライアントを元気づけ、安心させる技術」。

アリゾナ州ツーソンで、「クラター・バスター」として活躍する、
パム・ロウシャーさんのコラムの紹介です。


ロウシャーさんが提唱している、クライアントを元気づけるためのメソッド
「 ABCアプローチ 」の内容説明、最終回になります。


現在は3つ目の「C」、

C—Clarify your approach.  
「 あなたのアプローチを明確にしよう 」 

のまとめです。

以下、 パム・ロウシャーさんのコラムからの引用です。

「クライアントが、最初のセッション前に何を準備すべきか尋ねてくるとき、
 オーガナイザーには多くのオプションがあります。

 私は、コミュニケーションの最中に起こったことによって異なる答えを
 していることに、ある日はたと気づきました。

 オーガナイザーが持つ オプションには、

 

 (a)片づけが終わり、部屋がどう見えるかについて考えておいてもらう

 (b)何もしないでおいてもらう

 (c)ゴミ・バッグ、紙、テープとマーカーを組み立てておいてもらう


 などがあります」



 現状を変えないでおいてもらう。

それが私も実践している、ごく一般的な方法ですが、その他にもロウシャー
さんはシンプルなメッセージをクライアントに伝えているんですね。


人によって変えている、とのことですが、個人的にはどういう人に(a)を
伝えているのかが気になります。

(c)は、かなりヘビーな状態の人に対して、なんじゃないかと想像します。

最後に、このコラムを通じてのロウシャーさんからのメッセージです。

「クライアントを元気づける技術は、あなたのクライアントだけでなく
 あなたのためにもなります。

 そしてそれはオーガナイザーの心構えABCを覚えていることによって、
 達成することができます。

 自分自身が、心配ごとについての話題を持ち出してもいいんだ、と
 思っていて下さい。


 そして、 聞く意思を持って下さい。


 クライアントが彼らの部屋のことを、あなたが見てきた中で
 最悪な状態ではないということが伝わるように、あなたのアプローチを
 はっきりさせてください」

ロウシャーさんのABCアプローチ、いかがでしたか?

向こうのPO、プロフェッショナルオーガナイザーは、
メッセージをシンプル化して表現するのが上手ですよね。

自分が気をつけていることを、後輩オーガナイザーにわかりやすく 伝えよう
としている姿勢に好感が持てます。

私も自分の経験を、分かりやすく伝わるように表現して
いきたいと思いました。

吉島智美(2014/11/07+加筆)


クライアントを元気づける技術とその方法(その12)



当コラムではアメリカのオーガナイザーによるレポートを紹介しています。

現在のテーマは、「クライアントを元気づけ、安心させる技術」。

アリゾナ州ツーソンで、「クラター・バスター」として活躍する、
パム・ロウシャーさんのコラムから、役立つエッセンスを紹介しています。


ロウシャーさんが提唱している、クライアントを元気づけるためのメソッド
「 ABCアプローチ 」の内容説明、終盤になります。


現在は3つ目の「C」、

C—Clarify your approach.  
「 あなたのアプローチを明確にしよう 」 

の説明をしています。

以下、 パム・ロウシャーさんのコラムからの引用です。

「クライアントは、『私は何を準備したらいいのかしら』と思っています」

これ、ロウシャーさんの言うとおりです。

私に問い合わせてくるお客様も、最初は何を準備したらいいのかしら、
と考えています。

他人が来るのだから、少しは片づけておいた方がいいかしら。

でもどこまで?

などと、電話の向こうで色々考えているのが伝わってきます。

でも、何も準備する必要はないんですね。


下手に構えて片づけたりすると、重要な手がかりが見えなくなってしまうから。

あえて準備するとしたら、他人に 家の惨状を見せても動じない心構え、
でしょうか(笑)。

この、お客さんの「何を準備したら?」に対しての、
ロウシャーさんの答えを見てみましょう。

「私はクライアントに、こう話します。

 『あなたは、私のために掃除したり片づけたりする必要はありません。
  あなたが何にどう対処しているか、見る必要があるからです。


  私を迎える準備を何もしない状態を見ることで、
  あなたの脳がどう 働いているかを理解する助けになります』」


やはりロウシャーさん も、


オーガナイザーを家に入れるからといって、決して現状を変更しないように
念を押していますね。


何も変えていない、普段通りの状態を見ることは、
お片づけのプロにとって大きなヒントを与えてくれます。


人によっては、散らかった家に人を入れる場合、その人に失礼なのでは
ないかと考える人も多いです。


万が一クライアントに聞かれなくても、プロの方から、
現状を変えないようお願いしておくことも必要でしょう。


特に日本の場合、何も言っておかないと当然のようにモノを
動かしてしまう人が多いように思いますので、
気をつけた方がいいと思っています。

次回、このコラムの最終回となります。



吉島智美(2014/11/07+加筆)


クライアントを元気づける技術とその方法(その11)

当コラムではアメリカのオーガナイザーによるレポートを紹介しています。

現在のテーマは、「クライアントを元気づけ、安心させる技術」。

アリゾナ州ツーソンで、「クラター・バスター」として活躍する、
パム・ロウシャーさんのコラムから、役立つエッセンスを紹介しています。


ロウシャーさんが提唱している、クライアントを元気づけるためのメソッド
「 ABCアプローチ 」の内容説明も、佳境に入ってきました。


現在は3つ目の「C」、

C—Clarify your approach.  
「 あなたのアプローチを明確にしよう 」 

の説明をしています。

以下、 パム・ロウシャーさんのコラムからの引用です。


「たとえば、こんな言い方はどうでしょう。

 『私は、あなたが望むことを成し遂げる手助けをしていきます。
   一度に一つのものを手にとりますので、それについて
  私に話してくださるようお願いします。

   話して下されば、あなたがそれを持っていたいのか、
  友人にあげたいのか、売りたいのか、寄付したいのか、
  捨てたいかどうかがはっきりしてくるでしょう』」

うーん、親切かつ丁寧で、要点を得た説明ですね。

そのまんま、他の人でも使えそうです。

お客さんがすることは、モノについて話すこと、片づけのプロが
魔法を使ってモノを整理してくれるわけではないこと、

あくまで顧客が望むゴールを目指す手伝いをするのであり、
何かを無理強いしたり命令されたりするわけではないことなど、

全てがこの説明に含まれています。

さすがですね。
私も、このように丁寧かつシンプルな説明ができるようにありたいものです。


「より短いバージョンで言うと、

 『私は、あなたの横についています。
  あなたが選択、決断できるよう、私は様々な提案をしていきます』

 も、シンプルで分かりやすい表現だと思います。」


 これもいいですね。

「私がずっと寄り添っています」のところで相手を安心させ、
 様々な提案を機動的に行っていくことで、臨機応変でカスタムな
 対応をしてもらえるような印象を与えることができそうです。

短いことで余韻を感じさせるので、この後は様々な質問が
クライアント候補から寄せられるのでしょう。

話が盛り上がるのは間違いなさそうです。

次回に続きます。

吉島智美(2014/10/06+加筆)


クライアントを元気づける技術とその方法(その10)



当コラムではアメリカのオーガナイザーによるレポートを紹介しています。

現在のテーマ、「クライアントを元気づけ、安心させる技術」。

アリゾナ州ツーソンで、「クラター・バスター」として活躍する、
パム・ロウシャーさんのコラムから、役立つエッセンスを紹介中。


ロウシャーさんが提唱している、クライアントを元気づけるためのメソッド
「 ABCアプローチ 」の内容を説明しています。


今回からは3つ目の「C」、

C—Clarify your approach.  
「 あなたのアプローチを明確にしよう 」 

の説明を始めます。

以下、 パム・ロウシャーさんのコラムからの引用です。

「Cは、あなたのアプローチをはっきりさせること、です。


 あなたがどのように作業し、そしてお客さんに通常何を期待されて
 いるかについて、クライアントに説明してください」

 クライアントを元気づけ、安心して仕事を依頼いただくために
必要なこととして、最終のCステップでロウシャーさんが挙げているのが、
アプローチ内容の明確な説明です。

 何度も書いていますが、お客さんは依頼の電話やメールをする際、
漠然と不安を抱いています。

 何に不安を感じているか。ほぼ全てについてです。

この人に依頼したら、本当に上手くいくのか。
仕事がスタートしたら、どんな段取りで進んでいくのか。

自分の意見など無視されて、オーガナイザーのペースでどんどんモノを
処分されてしまうのではないか。

根拠はないのですが、初めてだと、全てを不安に感じてしまうものなのです。

 なので、まずはホームページやチラシに、仕事を依頼したら、

どんな流れで進むのか、

クライアント自身が何をしなくてはいけないのか、
何を用意すべきなのか、
支払いはどのタイミングでどうするのか、
オーガナイザーには何が出来て、何ができないのか、

などを明確に示してあげる必要があります。

相手の不安を事前に察知して、先回りして不安解消のための手段を
講じておくと、相手は安心して依頼の連絡を入れて来やすいです。

 ホームページやチラシに書いてあるから、後はそれを読んで下さい、
もNGです。

最初に電話などでコンタクトしてきた時、オーガナイザー本人の声で、
また仕事を依頼する段取りを説明してあげることも大事です。

お客さんは、

ホームページを読んでいるようで実は読んでいない、
自分の都合のいいように誤解している、
肝心の部分を読み落としている、

などもしょっちゅう起こりうることです。

繰り返しのようですが、電話口で改めて仕事の流れを説明してあげましょう。

短い時間で効率よく説明するための練習をしておく のもお勧めです。

吉島智美(2014/10/06+加筆)




クライアントを元気づける技術とその方法(その9)



当コラムではアメリカのオーガナイザーによるレポートを紹介しています。

現在のテーマは「クライアントを元気づけ、安心させる技術」。

アリゾナ州ツーソンで、「クラター・バスター」として活躍する、
パム・ロウシャーさんのコラムを参照しています。


ロウシャーさんが提唱している、クライアントを元気づけるためのメソッド
「 ABCアプローチ 」の内容を説明しているところです。


今回も2つ目の「B」、

B—Be willing to listen. 
「聞く意思を持とう」 

の説明の続きとなります。

「あるクライアントは、従業員のひとりがプロジェクトの最中に去ったとき、
 彼女がいかに動揺したかについて、話してくれました。


 彼女は途方に暮れ、猫の臭いに耐えられない、と叫んだそうなのです。


 このことを聞いてから、私は彼女の本、芸術、服の膨大なコレクション
 を見て『途方に暮れた』とは感じず、ワクワクしたわ、とクライアントに
 説明するよう、注意するようにしました。

 私は、彼女とのお片づけタスクを、彼女が大好きなものは何か、
 について知る『宝探し』と見なしました。


 そして大好きなアイテムに、家の中でより目立つ置き場所を
 与えることができました」

 ネガティブな出来事に対し、悲しみに支配されて自分自身が
コントロール出来なくなるタイプのクライアントの話のようですね。


あらかじめ、自分のタイプを申告してくれる人は滅多にいません。

だから何気ない雑談の中から、相手の性格や考え方の癖などを引き出す
ことで、その人に合った進め方を見出すのですね。

軽い雑談をきっかけに、親しくない人でも意外に
「自分って、前にこんなことがあったのよ」などと過去の出来事を
話してくれることがあります。

相手の話を聞いてから、その人との接し方を決めたりすること、普段の
人付き合いや日常生活でも、皆さんも普通にやっていませんか?


相手の話をよく聞くことによって、それが可能になるんですね。

対話って、日常生活でも大事なことですし、
重要なビジネススキルでもあるんですね。

吉島智美(2014/09/05+加筆)


クライアントを元気づける技術とその方法(その8)

当コラムではアメリカのオーガナイザーによるレポートを紹介しています。

現在のテーマは「クライアントを元気づけ、安心させる技術」。

アリゾナ州ツーソンで、「クラター・バスター」として活躍する、
パム・ロウシャーさんのコラムを参照しています。


ロウシャーさんが提唱している、クライアントを元気づけるためのメソッド
「 ABCアプローチ 」の内容を説明しています。


今回は2つ目の「B」、

B—Be willing to listen. 
「聞く意思を持とう」 

の説明の続きとなります。

「『私と一緒にお片づけをしていくことで、何か心配なことはありますか?
  私に話してください』、

 または
 『一緒にお片づけしていくのに、どんな感じで進めていきたいですか?
  教えてください』

 とクライアントに言う場面を思い浮かべて下さい。

 あなたがクライアントに『聞く』姿勢でいるとき、彼らは、
 自分のお片づけの悩みが何なのか、そしてどうサポートするのが
 ベストなのかをあなたに話してくれます」

 お片づけビジネスのクライアントは、オーガナイザーに依存的な人も
多く、全てをプロにゆだねなければならない、と思い込んでいる人も
少なくありません。

その中でも、クライアント自身が主導権を握れる領域を与えられる
うれしいというか、

「自分のことを見てくれている」という安心感が得られるようです。

「ゆっくり進めたい」「きつく言われるとへこむ」などと要望があれば、
それに従ってあげると喜ばれます。


ただし、あまりゆっくりすぎて予定の期日に仕上がらない、と途中で
気づいたら、

「今のペースだと、最初の予定通りにはいかない恐れがありますよ」と
伝えてあげましょう。

タイムリミットがある場合、クライアント側から途中でのペース変更を
望むケースもあります。

途中での方針転換は後からでも可能ですので、出来るだけ
クライアントの 要望を聞いておくことをお勧めします。


吉島智美(2014/09/05+加筆)


クライアントを元気づける技術とその方法(その7)

当コラムではアメリカのオーガナイザーによるレポートを紹介しています。

現在のテーマは「クライアントを元気づけ、安心させる技術」。

アリゾナ州ツーソンで、「クラター・バスター」として活躍する、
パム・ロウシャーさんのコラムを参照しています。


ロウシャーさんによる、クライアントを元気づけるためのメソッド
「 ABCアプローチ 」を提唱しているのですが、
前回までは最初の「A」について紹介してきました。


今回は2つ目の「B」、

B—Be willing to listen. 
「聞く意思を持とう」 

の説明に移りたいと思います。

「B — 聞く意思を持とう。


  多くのコミュニケーションの専門家は、聞き手にはあまり得られる
 ものがない、と思っています。

 クライアントが心配していることに、2、3分耳を傾けることで、
 彼らと信頼関係を築くことができます。

 そして最も効果的に仕事を進める方法について、
 手掛かりを得ることが出来ます」



 最近はコミュニケーションの重要性が注目されるようになり、
特に「聞く」ことが大事との認識が深まりつつあります。

なので、上の記述は内容的に古い感じがします。

ただ、後半部分については全く同感です。

クライアントの心配事に、ほんの短い時間でも耳を傾け、話を聞いてあげる
ことで、仕事を円滑に進める手がかりが見えてきます。

心配事や悩みは、誰でも抱えているだけに、相手との距離を縮めるのに
役に立つ側面もあります。

クライアントの話を聞く、同じような悩みの話を共有する、など
しているうちに、だんだん相手との会話がスムーズに進むようになった
経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

逆に、話の盛り上がりすぎで、作業時間が削られないように
注意しなくてはいけないですけどね。

次回に続きます。

吉島智美(2014/09/05+加筆)


クライアントを元気づける技術とその方法(その6)



当コラムではアメリカのオーガナイザーによるレポートを紹介しています。


現在のテーマは「クライアントを元気づけ、安心させる技術」。

アリゾナ州ツーソンで、「クラター・バスター」として活躍する、
パム・ロウシャーさんのコラムを参照しています。


前回はロウシャーさんによる、クライアントを元気づけるためのメソッド
「 ABCアプローチ 」を紹介しました。


今回も最初の「A」、

A—Allow yourself to bring up the topic of worry. 
「心配事を話題にあげよう」

の解説の続きです。

「私の場合、

 『もしあなたの部屋が、私が見た中で最悪だったら、お祝いとして
  その場で100ドルあげるわ』

 などと相手に言ってしまいます。

 そう伝えるとたいてい、彼らは笑ったり、微笑んだりします。

 そして彼らのストレスは和らぐのです。

(かつて悲惨だった私の家庭の例があるので、今日までクライアントに
 支払ったことはありません)。」

「私は、あなたにとってごく自然な言葉を用意しておくことを
 お勧めしたいと思います。

 クライアントとの話が盛り上がって、彼らの懸念を少なくすることが
 できるように」

 「本当に最悪だったら、100ドルあげる」はわかりやすくていいですね。

話を持ちかけた時点で、クライアント側にも「滅多にないことなんだ」と
伝わりますし、「そこまでいうか?」と笑えてきます。

ロウシャーさんの自宅がかつてひどい状態だったから自信を持って話せる、
というのも気になりますが、とにかく、相手をほっとさせるようなネタを普
段から仕込んでおくのが重要だと言うことですね。

 現場対応の準備として、クライアントの「うちが最悪だ」と考える癖を
先回りして知っておき、その思い込みを手放すきっかけになるような、
リアルなネタをあらかじめ仕込んでいくと、スムーズに相手との会話に
入れると思います。

次号はBの説明に移ります。

島智美(2014/07/31+加筆)




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