プロフェッショナル・オーガナイザーとは?

「プロフェッショナル・オーガナイザー」という耳慣れない言葉に、戸惑った方もいるかもしれません。

プロフェッショナル・オーガナイザーとは、アメリカで20年以上前から急成長している整理整頓ビジネスの担い手で、家庭や仕事場を使いやすく整理する「整理整頓のプロ」のことです。

その役割については、詳しくは無料レポートに書きますが、簡単に言うと2つあります。

ひとつは、クライアントの所有物を整理し、使いやすく配置することです。もうひとつは、クライアントがモノの要不要を決断するプロセスに立会い、思考の道筋を整理することで、今後の生き方や生活を見直す手助けをすることです。

後半が、ちょっと分かりにくいですね。なぜ、モノの要不要を考えることが、生き方や生活の見直しにつながるのでしょうか。

その点が伝わるよう、以下に、当協会のスタッフが体験した実例2件をご紹介します。

ケース1:使っていない学習教材を処分できない

クライアントが、以前に挑戦して挫折した学習教材を手放せない場合。
押入に、使わない英会話の教材CDセットが大量にあって、布団が入らず困っていました。

まず、オーガナイザーはクライアントに、現状に至った経緯を質問します。

オ:「買って、使わなくなった理由はなんですか?」

ク:「取り組む前は、やる気があったんですけど。思ったより難しかったんですよね」

オ:「この教材、今後使うことはありますか?」

ク:「まず使わないと思いますけど、高かったから手放せなくて・・・・・」

オ:「使わないのに、結構な場所をとっていますから、もったいないですね。
現状を変えるなら、△△さんの場合、ふたつ選択肢があります。
ひとつは、リサイクルショップに持っていく。売れなければ思い切って処分、と決める。もうひとつは、1年以内にもう  一度取り組むことにして、できなければ処分、と決める。もちろん、そのまま残してもいいのですが、何も変わりません。どちらを選びますか?」

しばらく悩んだ末、クライアントはリサイクルショップに持ち込む、と決めました。悩んでいる間は苦しそうな表情でしたが、決断した後は、ほっとした様子でした。

オ:「モノの処分って、大変でしょ? エネルギーを使いませんでしたか?」

ク:「本当にそうでした。こんな思いをするくらいなら、買うんじゃなかったって思いましたよ」

オ:「今回のことが、今後の買い物に影響しそうですか?」

ク:「今思い返せば、これを買った時、『英語を話せる自分』に漠然と憧れていたんです。
広告をみて、つい買っちゃったんです。最初は聞きましたが、すぐ聞かなくなって。
思い入れなんて全くないのに、手放すとき、すごくつらかったです。
思いつきで買い物するのは、もうやめようと思いました」

この例は、モノの要不要に真剣に取り組むことで、生き方の見直しにつながったケースです。

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ケース2:やせていた頃の服を処分できない

クライアントは、やせていた頃に愛用していた服を、大量に抱えていました。「着られない服」がたくさんあって、クローゼットに納まりきらず、床にあふれています。

現在は着ていない服が大量にあるわけですから、オーガナイザーはまず、こう訊ねました。

オ:「なぜ、着ないのに処分できないのだと思いますか?」

ク:「もう少しやせたら、また着ることが出来ると思うから」

オ:「最近は、どういう服を着ていますか?」

ク:「どうしても今の体型に合った、着ていて楽な服を選んでしまいます」

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ここから先は、クライアントのタイプによって対応が分かれます。

タイプ別:オーガナイザーの対処法

現在も、それなりにおしゃれを楽しめているタイプの場合

オ:「今もおしゃれですよね? 今後、無理してまで、やせようと思う可能性は低いのでは?」

ク:「理想を言えば昔の方がいいですけど、まあ、今もそれなりに楽しんでいる方かなあ」

このケースでは、昔の服の処分を勧めます。現在を楽しめている人は、過去へのこだわりは比較的軽いはず、と考えるからです。

「自分の姿を鏡で見ると、悲しくなる」「医者にダイエットを勧められている」タイプの場合

このケースでは、対処法が異なります。
昔の服や、やせていた頃の思い出が、ダイエットのモチベーションとなる可能性があります。

このときスタッフは、3つの選択肢を提示しました。

3つの選択肢

オ:「○○さんの場合、3つの選択肢があります」

オーガナイザーは切り出しました。

オ:「1つは、『以前の服を着ることはまずないから、特に印象深い服のみ残し処分する』です。
ダイエットに成功したら、改めてその時に似合う服を買う、と割り切って考えます」

オ:「2つ目は、『処分が精神的につらく、昔の服へのこだわりもあるから、今回は全て残す』。
いわゆる現状維持。第三者の意見を聞いても、処分できないことがあるからです」

オ:「最後は、『条件付きで服を残す』。条件とは、「これからダイエットする」を前提とすること。
そして無理ない目標と、達成までの期限を決め、期限が来たら、服を処分すること。
結果はどうあれ、やせていた頃か、現在の服を手放せて、『スッキリ』が実現します」

「選択肢1」を選ぶには、過去へのこだわりを自分の中で整理する必要があります。
「やせていた頃も、今の自分も好き」と思えないうちは、「選択肢1」はつらいものです。

「選択肢2」は、問題の先延ばしで何も変わりません。

「選択肢3」は、ダイエットをするという生活の見直しを伴います。

このケースでは、服の整理を実行に移すために、
考え方の変化か、生活の見直しが求められる、ということが分かります。

実際、ここまで頭の中を整理するのに、単独では困難です。
しかし、オーガナイザーが手伝うことで、スムーズに進みます。


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