2015/05/03 | カテゴリー:“お片づけのプロ”の日常, お知らせ
「趣味に生きる人」のお片づけ
今回からのテーマは、「『趣味に生きる人』のお片づけ」。
俗に言う「マニア」さん相手のお片づけについて、書いてみたいと思います。
趣味に生きる人のお片づけサポート、私も何度か経験したことがあります。
彼らのお手伝いは、概して目的がハッキリしています。
仕事も進めやすいケースが多く、手伝っているこちらも、楽しくなるような
経験だったように記憶しています。
が、一方で、彼らの思いを十分理解しておかないと、お片づけ作業が
消化不良に終わる可能性もあると感じました。
アメリカのオーガナイザーは、どう「マニア」さんの気持ちを汲んでいる
のでしょうか。
エリザベス・アーリー・シェハンさんのレポートは、こんな出だしで
始まっています。
「趣味人をお手伝いするのは魅力的で興味深いですが、
彼らの趣味のエリアには特有の課題もあります。
クライアントが工作に集中するのを助け、生産的なワークスペースを作り、
効率的に趣味の作業を終わらせるようになる、というゴールの手助けを
することが、非常にやりがいのあることだとわかるでしょう」
シェハンさんのおっしゃることに、私も同感。
趣味に打ち込み生き生きしている人は、存在自体が魅力的です。
彼らの部屋には楽しさがあふれており、そこにいるだけで、こちらも楽しく
なってくるのです。
もちろん、説明を受けなくても分かるくらい、彼らの悩みも同時に伝わって
くるので、どう片づけてあげようかと気持ちが先走ります。
目的が明確、という意味では、非常にやりがいを感じる仕事です。
しかし、お片づけのプロ側が、自分たちの常識に囚われていると、
思いがけず反感を買うケースもあります。
普段からの、プロ側の姿勢が問われるタイプの仕事なんですね。
次号をお楽しみに!
吉島智美(2010/7/23+加筆)