「趣味に生きる人」のお片づけ(その6)

コラム「『趣味に生きる人』のお片づけ」の6回目。   前回は、マニアさん向けのお片づけについてアメリカのオーガナイザー、 エリザベス・シェハンさんが、マニアさんの「ワークスペース」について、 その特徴を書いていました。   マニアさんの片づけサポートには、ワークスペースの快適化が 欠かせません。   打ち込める趣味に出会うと、どんなに管理上手な人でも、増えていくモノと 作業スペースを制御しきれずに、持て余し気味になっていきます。   手に負えなくなった状況で相談を受けるオーガナイザーに、できることは 何なのでしょうか。シェハンさんはこう述べています。   「オーガナイザーの仕事は、クライアントが安全で快適な環境の中で、  情熱的に楽しめる環境を確立することです。  人間工学的に、照明、換気、収納スペースなどを見直し、作業を助ける  新しい『目』になることです」   なるほど、クライアントに代わって客観的に現場をみる「目」になることが 重要なんですね。   好きなことに熱中している人は、夢中になるがために環境整備が 二の次になってしまうケースが多いもの。   皆さんも、面白い本を夢中で読んでいる時、気がつくと、ひどい姿勢で 読んでいた、なんてことがありませんか?   マニアさんに起こりがちなのは、まさにこのような事態であって、気がつくと 腰を痛めたり、視力が低下したりなど、体への悪影響を招きかねません。   お片づけのプロに求められるのは、第3者の視点で作業環境の健全さを チェックし、客観的な意見を提示すること。   まさに、クライアントにとって新しい「目」となってあげることだと思います。   せっかくの楽しい趣味も、体を壊してしまえば楽しめなくなります。   押し付けがましい意見ではなく「作業しにくくありませんか?」 「目や腰が疲れませんか?」といった質問を投げかけて、クライアントに 作業の流れ全体を振り返るきっかけを作ってあげると、喜ばれます。   マニアさんにとって、ワークスペースの片づけは、しないと困るのと同時に、 作業を中断しなければ出来ないことなので、面倒にも思っています。   よほど、片づけに対するメリットに気づかないと、気持ちが盛り上がらない。   そんな気持ちを見越して、クライアントが気づかなかった視点で色々と 提案してあげると、信頼関係がアップし、作業が進めやすいと思います。   次号に続きます。   吉島智美(2010/9/25+加筆)
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