2017/01/28 | カテゴリー:“お片づけのプロ”の日常, お知らせ
子供の「紙モノ」整理のコツ(その12)
海外コラム「子供の紙モノ整理のコツ」の12回目です。
リヴカ・キャロラインさんが考案した、子供の成長と共に増え続ける「紙モノ」
整理方法である「3Dシステム」についてのコラムです。
前回から、3番目のD「Discard(捨てる)」の解説をしています。
今回は、「Discard」での注意点が挙げられています。
「どれだけの量を残すべきかという数は、クライアントの利用できるスペースの広さや、
似たものが多いかどうかによります。
子供に知らせることなしに紙モノを捨てないよう、クライアントに伝えてください。
お母さんにはスクラップ紙のように見えるかもしれないモノが、子供には
大きな価値があるかもしれないのです。
最後に、『Discard』プロセスでは、大きなゴミ箱を用意することによって、
より多くのアイテムを手放せる効果があります」
ここで大事なことは、ただの紙くずであれ、子供の許可なしに捨てないという事ですね。
クライアント宅で、ゴミだと思って紙を捨てようとしたら、それが子供の初めての
落書きだったり、初めての折り紙だったりすることがたまにあるんですね。
何も考えずに捨てようとするか、貴重品のように扱うかで、クライアントの
オーガナイザーを見る眼が全く異なるはずです。
経験を積んだプロなら、不用意にクライアントのモノをゴミ扱いしませんが、
家族の場合、やってしまうことがあります。家族の許可なく捨ててしまうことが。
「家族への愛情」、が理由とされることが多いのですが、コミュニケーション無しで
家族のモノを処分するのは、相手の信頼を裏切る行為です。
家族だからこそ、たとえ相手が子供でも、要不要を聞かずに処分するのは
絶対禁止。強引に捨てる方向へ誘導するのもなし。じっくり家族の言い分を聞く
いい機会と考えて、コミュニケーションを図るよう留意してほしいものです。
あと、最後の「大きなゴミ箱」については、紙モノ整理に限って言えば、
日本ではあまり当てはまらないですね。
なぜかというと、日本の主婦は紙ゴミのことを「資源ごみ」と考え、
縛れるように積んでおく人の方が多いからです。
片っ端から紙ゴミをゴミ箱へポイポイ、という人は、最近は随分減っている印象があります。
吉島智美(2012/11/07+加筆)