子供部屋のお片づけ4(依頼人が本当の依頼人でない場合)

「子供部屋のお片づけ」コラム、4回目の記事です。   前回、子供部屋の片づけに気の乗らない「ティーンエージャー」を動機づける きっかけとして、「好きなインテリアグッズ、お片づけグッズ」を子供自身に選んでもらう、 というアイディアについて書きました。   今回は、実際の片づけ作業についての考察です。 さっそく、ターナーさんのレポートを読んでみましょう。   「所有物を分類するとき、子ども側に、残すものと手放すものを決める発言権が  ある必要があります。  両親の視点で不快に感じるモノを単純に捨てないよう、留意してもらってください」   捨てる、残すの判断をする際、親側の論理や希望を優先させていては、子供は ますますスネて、片づけに非協力的になりますよね。   子供の意思が最優先、というルールがないと、子供、特に多感な中高生なら 決して受け入れられないはずです。   大人が、ささいなガラクタを残すのにも理解を示す姿勢を見せてくれたら、 子供はうれしいはずですし、協力的になるのも分かります。   「大人がそうであるように、中高生は感情的に価値を感じるモノ(思い出の品等)を  持っていたがります。  私たちオーガナイザーは、残す基準・手放す基準について、両親が妥協点を 見出す手伝いをすることがあります」   子供も大人と同じで、モノと感情をリンクさせています。   他人には理解できないガラクタや小さな紙切れへの思い入れを無視して 捨てようとすると、信頼関係が途絶えます。   たとえ親から見て気持ちの悪いものでも、子供が残したければ残す。   衛生的に問題があるようなら、密閉容器に封入するなどの「親と子の妥協点」を見出す。   オーガナイザーが注意すべきは、このあたりの「子供の意思」を徹底的に尊重する ことなのかもしれません。   プライバシーの尊重も含め、オーガナイザーもつい「大人目線」になってしまいそう な点が、要注意ポイントですね。   「そして、彼らの『両親への秘密』を尊重しなくてはなりません。  『立ち入り禁止エリア』や触れられたくないモノについては、触らずにとっておき、  別の機会に両親に報告してください」   両親への秘密。 ティーンエージャーなら誰でも1つ2つ持っているはず。   普通の大人に対して「プライバシー」を守るのと同じような感覚で、 子供の秘密を厳守してあげる。   子供の信頼を得て、子供部屋片づけプロジェクトを完遂させたいなら、 これは必須条件でしょうね。   実際の片づけ作業に関しては、「子供部屋の片づけ」だからと特別に構える必要はなく、 通常の大人に対する片づけと同じように受け止めて良さそうです。   依頼主は大人ですが、依頼主にも子供のプライバシーは話せない。   このことを、最初に依頼主に理解してもらう必要がありそうです。   吉島智美(2011/5/26+加筆)
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