2018/07/31 | カテゴリー:“お片づけのプロ”の日常, お知らせ
クライアントを笑わせよう。 罪悪感と恐れからの解放(その17)
「クライアントを笑わせよう。 罪悪感と恐れからの解放」コラム、
17回目です。
カリフォルニア州で活躍する、キャスリン・ゴールデンさんのコラムの続き。
常々「笑い」を意識しているオーガナイザーによる、片づけへ笑いがもたらす効果を
テーマとしています。
片づけに役立つ「標語」を単純化することで、クライアントがその言葉を覚え、
思い返しては我に帰り、モノを元に戻すようになった。
そんな幸せな流れを生み出したゴールデンさん、「声が聞こえる!」体験をこう分析します。
「『声が聞こえる!体験』は、片づけのシステムが機能していること、そして、
彼らが片づけスキルを身につけていることを意味します。
彼らは笑い、微笑みながら、覚えていくのです」
ゴールデンさんのやり方は、とても緻密で戦略的なんですが、笑いを交えることで
非常にソフトな印象をクライアントに与えているようです。
これが厳しい感じの「片づけのしつけ」になってしまっては、クライアントに
支持されることもないでしょう。
一般には難しいと言われる「習慣化」というテーマへの向き合い方も、
提案してくれているような気がします。
ここまで見てきて、ゴールデンさんがただ「面白いおばさん」を演じているだけではない
ことがわかります。
相手を笑わせ、一緒にウケているだけではない。
「あ、この流れで伝えると、場が和む上に教育効果もあるな」と冷静に分析し、
うまくいったパターンを定型化して他のクライアントに応用する。
笑いをベースにした楽しさをウリにしながら、戦略的に経験値を重ねて、
仕事の質をアップさせている流れを見ることが出来ました。
次回に続きます。
吉島智美(2013/12/15+加筆)
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